蘇生中止後の自己心拍再開: Resuscitation

心肺蘇生(CPR)中止後の自己心拍再開(ROSC)は、ラザロ現象としても知られており、いくつかの症例報告で報告されている稀なイベントです。

この研究では、院外CPR終了後のラザロ現象の発生率と発生時期を明らかにすることを目的とされました。

フィンランドで行われた前向き観察コホートで、2011年1月1日から2016年12月31日まで実施されました。CPA中止後のROSCを検出するために、CPR終了後10分間モニターされました。

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結果

6年間の研究期間中に2102件の院外心停止が発生しました。

CPRが試みられたのは1376例(65.5%)で、840例(61.0%)は現場でCPRは中止されました。

ラザロ現象は5回発生し(5.95/1000)(95%CI 2.10~14.30)、CPR中止からROSCまでの時間は3~8分でした。

ROSCした5人の患者のうち3人は2~15分以内に現場で死亡しましたが、2人は1.5時間と26時間以内に病院で死亡しました。

まとめ

ラザロ現象は稀ですが実際に起こりうる現象であり、CPR終了数分後に起こる可能性があることが観察されました。

この論文では死亡診断前に10分間のモニタリング期間を設けることを提案しています。

Delayed return of spontaneous circulation (the Lazarus phenomenon) after cessation of out-of-hospital cardiopulmonary resuscitation. Resuscitation. 2017; 118: 107-111.

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