サウナ浴頻度が心血管イベントと関連

最近サウナ浴は一部でブームとなり、サウナ浴をテーマとした漫画やドラマができるまでとなりました。

また「整う」と言った言葉で有名人がサウナ浴の効果をテレビなどのメディアで取り上げることもありました。

サウナ浴は健康的な習慣とされ、血行力学的機能の向上との関連が謳われています。

しかし、サウナ浴と心血管系および全死亡率との関連性は知られていませんでした。

そこでこの研究ではサウナ浴の頻度や期間と、心臓突然死、致死的冠動脈心疾患、致死的心血管疾患、全死因死亡のリスクとの関連を調査しました。

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結果

1984年3月1日から1989年12月31日までのフィンランドの中年男性(42~60歳)2315人を対象とし、サウナ浴の頻度と期間を評価しました。

中央値20.7年の追跡期間で、190件の心臓突然死、281件の致死的冠動脈疾患、407件の致死的心血管疾患、929件の全死因死亡が発生しました。

①601人が週に1回、②1513人が週に2~3回、③201人が週に4~7回のサウナ浴を行いました。

心臓突然死は、①61人(10.1%)、②119人(7.8%)、③10人(5.0%)、

致死的冠動脈疾患は①89人(14.9%)、②175人(11.5%)、③17人(8.5%)、

致死的心血管疾患は①134人(22.3%)、②249人(16.4%)、③24人(12.0%)、

全死因死亡イベントは①295人(49.1%)、②572人(37.8%)、③62人(30.8%)でした。

背景となるリスク因子を調整した後、サウナ浴が①週1回の男性と比較すると、心臓突然死のハザード比は②週2~3回のサウナ浴で0.78(95%CI, 0.57~1.07)、③週4~7回のサウナ浴で0.37(95%CI, 0.18~0.75)でした(P trend 0.005)。

冠動脈疾患、心血管疾患、全死因死亡率も同様の関連が認められました(P trend ≤ 0.005)。

心臓突然死のハザード比は、サウナ浴が11分未満の男性と比較して、11~19分のサウナ浴では0.93(95%CI, 0.67~1.28)、19分以上のサウナ浴では0.48(95%CI, 0.31~0.75)でした(P trend = 0.002)。

致死性冠動脈疾患および致死性心血管疾患には有意な逆相関(P trend ≤ 0.03)を認めましたが、全死因死亡率イベントには認められませんでした。

まとめ

サウナ浴の頻度の増加は、心臓突然死、冠動脈疾患、心血管疾患、全死因死亡のリスク低下と関連していました。

サウナ浴と心血管系イベントの関連を説明するメカニズムを確立するためにはさらなる研究が必要であると考えられます。

Tanjaniina Laukkanen, Hassan Khan, Francesco Zaccardi, Jari A Laukkanen. Association Between Sauna Bathing and Fatal Cardiovascular and All-Cause Mortality Events. JAMA Intern Med. 2015; 175: 542-8.

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