PCI後プラスグレル減量は出血リスク低減: Lancet

経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を受けている急性冠症候群患者には、強力なP2Y12阻害剤をベースとした抗血小板薬2剤併用療法が最大1年間推奨されています。

強力な抗血小板薬による抗血栓作用の最大の効果は初期段階にありますが、出血のリスクは慢性維持期にも継続します。

そのため抗血小板療法は虚血と出血の最適なバランスがとられることが望ましいです。

この研究では、プラスグレル減量の安全性と有効性を検討することを目的としました。

 


 

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方法

HOST-REDUCE-POLYTECH-ACSは、韓国の35病院で行われた無作為化非盲検多施設共同非劣性試験です。

PCIを受けている急性冠症候群患者が登録されました。

プラスグレルの適応を満たした患者は、減量群と従来治療群に無作為に(1:1)割り付けられました。

10mgのプラスグレルと100mgのアスピリンを1日1回投与して1ヵ月間治療した後、プラスグレル減量群にはプラスグレル5mgが投与されましたが、従来治療群には10mgの投与が継続されました。

主要エンドポイントは、1年後の有害事象(全死亡、非致死的心筋梗塞、ステント血栓症、再血行再建、脳卒中、BARC基準によるグレード2以上の出血性イベント)とされました。

副次エンドポイントは、有効性アウトカム(心血管死、心筋梗塞、ステント血栓症、虚血性脳卒中)と安全性アウトカム(BARCグレード以上の出血イベント)とされました。

結果

2014年9月30日から2018年12月18日までに3429人の患者がスクリーニングされ、そのうち参加基準を満たした2338人の患者はプラスグレル減量群(n=1170)または従来型群(n=1168)に無作為に割り付けられました。

主要エンドポイントは、減量群で82例、従来治療群で116例に発生しました(absolute risk difference -2.9%, pnon-inferiority<0.0001; hazard ratio 0.70 [95% CI 0.52-0.92], pequivalence=0.012). 

減量群では従来群と比較して虚血リスクの増加は認められず(0.76[0.40-1.45], p=0.40)、出血イベントのリスクは有意に低下しました(0.48[0.32-0.73], p=0.0007)。

まとめ

PCIを受けた東アジアの急性冠症候群患者において、PCI後1カ月からのプラスグレル減量は、虚血イベントの増加を伴わず出血イベントが減少され、1年のclinical outcomeのリスクを低下させました。

Prasugrel-based de-escalation of dual antiplatelet therapy after percutaneous coronary intervention in patients with acute coronary syndrome (HOST-REDUCE-POLYTECH-ACS): an open-label, multicentre, non-inferiority randomised trial. Lancet. 2020; 396: 1079-1089.

 

 

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