スタチンによるプラーク安定化のメカニズム:JACC

スタチンは冠動脈疾患再発抑制に重要な薬剤となっていますが、プラーク安定化の詳細なメカニズムは十分に解明されていませんでした。

この研究では、OCTを用いて、冠動脈動脈硬化性プラークの線維性被膜に対するアトルバスタチン20mg/日投与とアトルバスタチン5mg/日投与の脂質低下療法の効果が評価されました。

不安定狭心症で未治療の脂質異常症がある70症例をアトルバスタチン20mg/日またはアトルバスタチン5mg/日に無作為に割り付けました。

ベースライン時と12ヵ月後のフォローアップ時にOCTを施行し、病変を評価しました。

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結果

LDLコレステロール値は、アトルバスタチン20mg/日投与群が5mg/日投与と比較して有意に低下しました(69mg/dL vs 78mg/dL;p = 0.039)。

線維性被膜は、アトルバスタチン20mg/日が5mg/日投与と比較して有意に肥厚しました(69% vs. 17%;p<0.001)。

線維性被膜の肥厚は、 low-density lipoprotein cholesterol (R = -0.450; p < 0.001)、 malondialdehyde-modified low-density lipoprotein(R = -0.283; p = 0.029)、高感度CRP(R = -0.276; p = 0.033)、 matrix metalloproteinase-9 (R = -0.502; p < 0.001)、OCTでのマクロファージのグレード低下(R = -0.415; p = 0.003)と相関していました。

まとめ

アトルバスタチン20 mg/日投与は、5 mg/日と比較して、冠動脈プラークの線維性被膜を肥厚させました。

線維状被膜の肥厚はは、アトルバスタチン治療中の血清アテローム性リポタンパク質および炎症性バイオマーカーの減少と関連していました。

Effect of Atorvastatin Therapy on Fibrous Cap Thickness in Coronary Atherosclerotic Plaque as Assessed by Optical Coherence Tomography: The EASY-FIT Study. J Am Coll Cardiol. 2014; 64: 2207-17.

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